2018年10月15日
Category:社長日誌

突然の出張で見えたこと、思い出したこと

  「このマンションに住んでる人って何人いるんだろう。この人たちに一年に一回ずつ身欠きにしんを食べてもらえたら、ウチらの仕事は十分に成り立って行くのになぁ。」

  もう何年も前に、同業者の大先輩が車窓で呟いたその言葉がずっと胸に刺さっています。

  10月14日日曜の晩に、とある緊急出張で東京にいました。

  羽田空港に夜中に降り立ち、京急線で品川へ品川から山手線で移動する間、深夜なのに十分過ぎるほどの乗客と、窓の外に流れる街明かりをボーッと見つめながら、あの頃の先輩の言葉を思い出していました。

  ・・・いやー、すげー人多いな。


  世の中はスマホ時代が到来。

  以前からは信じられないほど簡単に料理レシピが手に入るようになりました。当然、その中に身欠きにしんの料理もあります。


  しかし、身欠きにしんの消費は伸びません。


  当たり前ですよね。

  世の中に増えたのは「身欠きにしんの料理レシピ」よりも、その他、もっと簡単でお手頃な食べ物のレシピの方が圧倒的に多いのですから。

  それでも私は考えるわけですよ。

  先輩があの時に呟いたことを実現するにはどうしたら良いかと。


   間違いないんですよ、たくさんの人に食べてもらえて始めて私たちは世の中にニシンの、あるいはこの地域の食文化をお届けするという貢献が果たされるのですから。

  欲しいお客様に届いて、お金を頂いて始めて「商品」。
  
  出発がどこからで、到着がどこなのか。

  このシンプルな行程表のようにわそれが分からないと商品もお客さんも、迷子になってしまうんですよね。

  模索しています。


   福原のニシンは世界を変える。
   福原はニシンで世界を変える。


  しかし迷子にもなるし、その先が近いのか遠いかさえ分からない。

  でも、歩くよ。

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posted by (有)マルコウ福原伸幸商店 at 13:13 | 社長日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2018年10月02日
Category:にしんはうまい

【温故知新】ぬかにしん → 焼いてほぐしたぬかにしん

 地元消費。

 獲れた生産物を、現地の人たちが食べる食べ方。

 前回の記事(→【温故知新】身欠きにしん→バクバクシリーズ→余市流 鰊の肴)でも紹介したように、食品の保存方法のなかでも「乾燥」というのは、軽くなるので遠くに運ぶことができるようになりますよね。

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 一方で、その土地で保管するには塩漬けするのが手っ取り早いわけです。
 北陸地方にサバを糠漬けにした保存食「さばのへしこ」というのがあるのですが、恐らくはその辺りをルーツに持つのが

 にしんの糠漬けである

 「ぬかにしん」です。

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(余市町/柿崎商店、新岡鮮魚店、ラルズマート各店 小樽市/駅なかマートタルシェ、いちふじ柴田商店、銭函三央ストア 赤井川村/道の駅あかいがわ)

 地元では
 「すしにしん」

 
 魚を米や糀や糠床で漬けた物のことを昔は「すし」って呼んでいたのです。
 今、皆さんが目にするお寿司は「握り鮨」と言って、江戸時代に獲れたての肴を扱えるようになって生まれた食文化なのです。


 なぜ塩オンリーの塩漬けにならなかったのか興味深いですね。

 
 でも、糠の熟成風味が何とも郷愁を誘う良い味を醸し出します。


 OLD JAPANESE STYLE ですね。


 私たちの糠にしんも、初めて食べる方にはショッパイことかと思いますが・・・。

 冷蔵庫の無い時代の保存食ですから、本来はもっともっとガッツリしょっぱいのです。

 福原式は保存と熟成ギリギリの塩分で攻めて漬け込んでいます。



 糠を洗い落として、季節の野菜と煮込むと・・・
 あぁ、糠にしんからほどよい塩気と旨みが溢れだし、野菜のもつ甘さと混然一体となり・・・

 三平汁になります!!
 ※ポイントは、野菜が煮えてスープが沸騰してから糠にしんを投入することです。
 ※水から煮ると、ちょっと魚の匂いが強めに出ます。

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 糠を洗い落として、焼くと・・・

 これがまた、程よい塩気と糠の風味が福原厳選トロにしんにほどよく絡んで・・・たまらなく美味いッッ!!!!

 
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 塩蔵した魚は焼きたても然ることながら、冷めてから引き出される旨みもまた別次元なのです。


 それをお届けしようと、それはもう素朴に商品化したものが


 焼いてほぐしたぬかにしん

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(余市町/柿崎商店 小樽市/駅なかマートタルシェ・銭函三央ストア 赤井川村/道の駅あかいがわ) 

 
 ご飯に、

 合い過ぎる・・・

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 ほどよい塩気がある発酵熟成品・ぬかにしんは、オリーブオイルと合わせる事で洋食にも応用可能です。
 まだまだ可能性のある食文化だと感じています。


 
 ♡こちらも併せてご覧くださいませ。
 「ぐるなび目利きシリーズ ippin これぞ隠れた北海道の逸品「にしん」が復活!「焼いてほぐしたぬかにしん」


 焼いてほぐしたぬかにしんのお求めは
 →一流の目利きが選んだ美味しいこだわり品が揃うネットショップ  ippin
 
 
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posted by (有)マルコウ福原伸幸商店 at 19:44 | にしんはうまい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする