2017年02月21日
Category:にしんはうまい

白のワインに「にしんのテリーヌ」を

 それは衝撃だった―――――

 糠にしんは加熱調理して食べるのが当たり前。

 そう、思い込んでいた。

 私でさえもが・・・

 ところが。

 東京出身の知人に福原家のお手製ぬかにしん

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( ↑これ。

 ぬかにしん のご購入は ⇒ マルコウオンラインショップ  で。どうぞ! )

 をプレゼントした数日後、

 「あ、福原さん。あのぬかにしんってヤツ、すごく美味かったですよ!」

 「東京にはああいうの無いですよね?焼いたんですか?三平汁にしたんですか?」


 「あ、いや。(パッケージ)裏の説明に無かったけど、美味そうだったから刺身みたくして食べましたよ!生ハムみたいで、すごく美味しかった!」

 
 Σ(゚Д゚)!ッ??


 糠にしんを「生」で食べられると知り、家に戻るや速攻でそれを試して生ハムチックな美味さに


 「おぉぉぉ!!この食べ方をなんで何年間にも渡って気付かずに来たんだッ!!マリネとかにはしてきたのに、そのまま食べるという発想が全くなかったァァッ!!」


 
 アイデアは思わぬところからやって来ます。

 だから人のご縁は大切なのです。

 あれから数年のうちに、糠にしん伝説を広めるためにニッカウヰスキーさんでのイベントで「地元の食文化とのマリアージュ」アンケートでついうっかりダントツでトップを獲得しちゃったりなんかしちゃって・・・

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 このたび、

 このブログでもたびたび登場する

 余市町内の若きシェフたちが地元食文化を尊重しながらも大胆かつ繊細なメニューを繰り出してくる、イタリアン主軸の創作レストランヨイッチーニ

 

 が、


 白ワイン に ジャストミート な 

 曰く「レストランよりもバル料理なんです。酒場の料理です


 白菜と福原商店のぬかにしんテリーヌ

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 これはまた、新たな味わいに整えられて・・・うめぇ。

 
 焼いて和食によし、地方食文化・三平汁によし、そして洋食にもまたよし。

 糠にしんの可能性はまだまだありますよ――――――――!

 このブログをついうっかり読んでしまった飲食店関係のみなさん!「福原家お手製ぬかにしん」ぜひともチャレンジをッッ!!


 「と・・・ところでテリーヌって何ですか?」


 「洋風はさみ漬けだと思ってください。白菜と糠にしんを重ねてオリーブオイルとハーブとで調味して、容器に入れて重石をかけておくんです。

 「赤ワインとの相性はバッサリ捨てて、白ワインに特化した料理として、これは間違いなくうちの定番・看板メニューに育って行きますよッ


 うむむ・・・俺もしたいぜ・・・じゃなくて・・・すっごい世界が広がっているんだなぁ〜


 機会がありましたら、余市・ヨイッチーニへぜひどうぞ。


 そして機会がいまいちかな〜〜〜と思われる方は、


 ぬかにしん のご購入を ⇒ マルコウオンラインショップ  で。どうぞ!
posted by (有)マルコウ福原伸幸商店 at 17:48 | にしんはうまい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年11月17日
Category:にしんはうまい

ぬかにしん って何ですか?

 どーも、まいっさまっした!!余市の福原です。

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 北海道限定のご当地トドックに福原家お手製ぬかにしんが掲載されたので、ちょっと糠にしんについて「極力簡単に、伝わるように(お伝えしたい事が多すぎて、情報を削ぐのがニガテですw)まとめてみたいと思います。



 @「ぬかにしん」って何ですか?

 にしんを塩と糠で漬け込んだ保存食です。
 昔、冷蔵庫がなかったので、春先のにしん漁で豊漁したものを塩と糠とで漬け込んでおいて、夏でも冬でも食べられるようにしたものです。
 
 
 A「ぬかにしん」の知っておきたい種類や栄養のこと

 もとが保存食だったので伝統の味であればあるほど「しょっぱい」です。
 
 現代では冷蔵・冷凍技術が発達したので「うす塩」のものが開発、発売されていますが「福原家のお手製ぬかにしん」は「にしんの味を引き出しつつ、懐かしくしょっぱい」をテーマに漬けております。
 
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 B「ぬかにしん」のおいしい調理のコツ

 まずはにしんの周りの糠を洗い流します。
 糠は基本的に「道産米の米ぬか+海水塩」ですので、よほど一時に大量に洗い落さない限りは水道管に詰まったりはせず、流れていきます。
 むしろ江戸時代には糠は洗浄剤として使用されていたくらいですから台所がきれいになる可能性さえもなきにしもあらずです(笑)。

 次に、焼きます。
 普通は適当に輪切りにして焼き「(しょっぱいので)ぬかにしんちょこっとでご飯何倍でもイケる」というのが漁師町のスタンダードな食べ方なのです。
 しょっぱいので一度に食べきれず残ってしまうのですが、本来、塩で漬けた魚というのは冷めてからも独特の風味と味わいが出て来て美味しいものなのです!!

 ・・・しかし、そんなにご飯をモリモリ食べなくなった現代ですので、ボウルに水をはって輪切りにした糠にしんを約1時間「キダシ(北海道弁?=塩抜き)」してから焼いていただくと、糠の風味と塩気がちょうど良い焼き魚になるのではないかと思います。

 「塩抜き」につきましては個人差のあるところですが、焼いて食べた時に「あ、まだしょっぱかった」という場合には、身をほぐしておにぎりの具、ご飯に乗せてお茶をかけてアツアツのお茶漬けなどの用途もあなたをお待ちしております。

 食べ方を研究するためにも「福原家のお手製ぬかにしん」をたくさん買って挑戦してみましょう(笑)

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 C北海道の郷土料理「三平汁」

 北海道の日本海沿岸地区では塩引き(塩漬けして熟成させた)の魚を、野菜と一緒に煮込んだスープを「三平汁(さんぺいじる)」と呼び、さまざまな魚でそれは作られます。
 鮭アラ、タラの頭・・・そして糠にしん。

 すでに塩気があるので、お湯を沸かしてそこに魚を適当に切って入れ季節の野菜と共に煮ると、魚のダシと塩気でワイルドかつ何とも表現しがたい、日本人が「ぉぉぉぉおおおお。」となる味わいが出ます。

 詳しい作り方はこちら、福原家ホームページにてご覧くださいませ。

 こちらをクリック!→http://www.fukuhara-yoichi.co.jp/products.html#item04


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 さあ!食べ方を研究するためにも「福原家のお手製ぬかにしん」をたくさん買って挑戦してみましょう(笑)
 ※大事なことなので二度書きましたw

 にしんは美味いですよ!
posted by (有)マルコウ福原伸幸商店 at 06:50 | にしんはうまい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年07月28日
Category:にしんはうまい

その「最初の1回」のために

 にしんの塩辛、ネット通販高島屋の食料品宅配・ローズキッチンさんに進出ッ!!

 記念に見て行ってください
 期間限定ですから、お早めに

 → ローズキッチン「マルコウ福原伸幸商店 にしんの塩辛(切り込み)」


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 世の中、何がどう繋がってくるか分かりません。

 正直に言いますけれども、ワタクシは高島屋さんに行ったことがありません。
 東京・京都・大阪、出張に行きますけれども百貨店には入ったことがありません。
 

 世間一般に言われる「お・さ・れ」「シャレオツ」「おしゃんてぃ」とは無関係、なにしろ元ラガーマンゆえの体型のいびつさゆえ、ワタクシにとって最高のファッションセンターは


 「しまむら」さん


 と、相なってございます。

 新日本プロレスとのコラボ商品「ライオンマークTシャツ」など、攻めの姿勢のしまむらさんには今後とも頑張って、是非とも昭和時代の全日本プロレスのあのロゴを使用したジャージなどw


 ・・・ハッ!!個人的事情はまたの機会に致しましょう。
 

 「福原商店さん、百貨店の物産展に出店してみませんか??」

 と、お誘いを頂くようになった昨今。

 ・・・こんなことではいかんではないか!!福原江太ッッ!!!


 でも実際、百貨店なんて小樽(にあったとき)と札幌の各店と釧路(にあったとき)しか行ったことがないですよ。

 みなさん行きますか?百貨店。

 どうですか?百貨店。


 そんな福原だというのにもかかわらず、世間知らずのこのワタクシでも存じ上げている「高島屋」さんの通販商品がラインナップされるって・・・


 一体何ごとですかッ!?


 各メーカーが正面から担当者と交渉、その激選の選抜を潜り抜けてようやくラインナップされるであろうその場所に、プロ野球オールスター戦の「監督推薦」のようなカタチで潜り込みました。

 
 その「監督」とはッッ!!


 ・・・果たして誰なのかッ


 その人とは、一体・・・


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 覚えている方がいらっしゃいましたら、ワタクシはもうステキなプレゼントを贈呈したいくらいなので是非とも名乗りを上げていただきたいのですが、今年の初めに「にしん漬け」を販売した際に小泉教授にお送りした時にいただいたこの手紙

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 本来であれば、高島屋ローズキッチンにラインナップされるのは「にしん漬け」のはずでした。


 5月にこの企画が持ち上がって、担当の方から「にしん漬けでなんとかお願いします」というお話が来たのですが、


 お断りしたのです。


 だって・・・あれは秋口から冬にかけて仕込む漬物ですから、その時に仕込んで凍結保管したものであれば差し支えなかったでしょうけれども、5月からそれを仕込むには野菜などの素材も季節的環境もマッチしないのでお断りさせていただいたのです。

 代替え案として、同じように冬〜春先に仕込んでそのまま凍結保管して販売できる「切りこみ(にしんの塩辛)」を提案させて頂き、その企画が通って今回に至った次第です。


 関係者のみなさまワタクシたちのわがままを聞いて頂きまして、また、本企画におきましてご尽力いただきまして誠にありがとうございます。


 ん〜なんだか凄いです。

 監督推薦されたにもかかわらず別な選手を出して、しかもそれが並み居る強豪たちと並んでオールスターのベンチに入っているのですから。


 前述しましたが、百貨店にお誘いされながらも百貨店を知らないワタクシにとって、これから目指すべき商品づくりのヒントになるような商品がズラリと並んでいるこのページを見ること自体、トキメキが暴走しております。なにせオールスターですから。


 どんな商品が世の中に送り出されても、

 「価格の折り合いがつかない」
 「すでに類似商品が世の中に出回っている」
 「お客さんの評判は良いが、販売店が扱いにくい」
 「賞味期限が短い」
 「冷凍のままでは目立たない」
 「内容量がニーズにマッチしていない」
 「配送コストの方が多くかかってしまう」
 

 などの理由から、

 食べてもらうために作られたのに、お試しで食べてもらえることもなく、

 それどころか、たくさんのお客さんの目に触れることもできずに在庫になっている商品は世の中に山ほどあるのです。
 
 
 お客さんの目に触れる場所に置いてもらうこと、お試しでも何でも一度食べてもらうこと。


 その「最初の1回」のために、みんな苦労しています。
 今回、私たちは・・・本人としてはスイングさえした意識さえないほどの・・・まったくのラッキーヒットでその可能性を広げることができました。
 なので、冒頭に「世の中、何がどう繋がってくるか分かりません」と書きました。



 おそらく、高島屋ローズキッチンさんで「にしんの塩辛」をお買い上げいただけたお客さんのなかの数名の方はこのブログを読まれるでしょう。
 
 私たちのつくっている「にしんの塩辛(この地方ではこれを「切りこみ」と呼びます)」は、一般ウケするような味ではなく、好き嫌いの分かれる味だと思います。
 近所のおばあちゃんたちに作り方を聞いて、ダイナミックな魚の切り方や塩分・糀の量を調節して少し食べやすいカタチにしただけの「昔ながら」のつくり「昔ながら」のこの地方の味です。

 ワタクシもいち消費者として「これは!」と思う商品を取り寄せして食べてみて肩透かしをくらうことは少なくありません。しかし、その違和感こそが異文化との交流の醍醐味なのです。

 その「最初の1回」。

 選んでいただいて、本当にありがとうございます。


 また、いつも選んでくださっているみなさま、
 チューしてもしきれぬほど愛してま―――す( ;∀;)


 2回、3回と、ワクワクするような「地方食文化」をお届けして行けますよう、頑張って参りますので、今後ともワタクシをしっかりと


 見張っていてください


 ね(^O^)


 よろしくお願いします。
posted by (有)マルコウ福原伸幸商店 at 15:27 | にしんはうまい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする