2015年09月15日
Category:(有)マルコウ福原伸幸商店・社史

ニッカさんとコラボさせて頂きました(;'∀')

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 とりわけて地元に向けて消費拡大を訴求するメリットが無さそうに思えるほど大盛況な、ニッカウヰスキーさん。

 ところがドラマ「マッサン」の人気で観光にいらっしゃるお客さんで溢れかえる今だからこそ「余市の町を琥珀色に染め直したい」という思いで、PR部のみなさんが燃え滾っています!!!!!


 かつて僕が二十歳の頃、余市の飲み屋さんで「ボトルをキープする」と言えば、瓶の形が特徴的なスーパーニッカ(詳しくはこちら→http://www.nikka.com/products/blended/super_nikka/)というウイスキーが主流で、どこの飲み屋さんの棚にも「リタさんの涙の形」とも形容されるスーパーニッカの瓶にキープしている人が白いマジックで名前を書いたものが並んでいました。


 ところが今やスナックのボトル棚に並んでいるのは、出張先のスナックに入ってもどこでも同じような風景に出くわす「焼酎」のボトルです。
 それが今のお客さんのニーズと言えばニーズなのでしょうけれども、この現状を鑑みてニッカウヰスキーのPR部のみなさんが「余市の町を琥珀の色に染め直したい!」という熱い想いに燃えているのです。


 そして、琥珀色の風景と共にあるべきなのは「余市の産品」であるべき。


 というのがニッカさんの思いだと知り、僕は己を恥じました。


 というのも、ニッカさんのような巨大な企業に僕らのような地場業者が相手にされるなんて思ってもみなかったからです。

 
 実際、ワインによく合うフランス料理やイタリア料理、スペインや、もっと辿って行けばスコットランドの食べ物を再現することなど今の世の中ではさほど難しいことではありません。

 
 ところが「余市ならではのウイスキーの楽しみ方を見つけ出したい」と、言ってくれるのです。


 そして、ニッカさんのウイスキーセミナーにゲストとして招かれました。


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 ウイスキーに合うんです。


 マルコウの糠にしんを「生ハム風にスライスしたもの」、マルコウの「にしん切りこみ(余市町外には塩辛)」!!


 町の飲食店を経営されていらっしゃる皆様に向けて、ウイスキーセミナーの1パートで、おつまみコーナーを担当させて頂きました!!!!


 福原のにしん語り。


 にしんの加工品も、新しい切り口や斬新なマリアージュでどんどんイメチェンして行きます!!



 変化していくこと、変えないこと。


 どちらも恐れずに、進んで行きます!!


 ニッカウヰスキーさん、本当にありがとうございました!!!


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 福原さん家のおすそわけ HPには、調理のヒントがいっぱい!
 美味しいにしんを心を込めて、お裾分け。

  http://www.fukuhara-yoichi.co.jp/index.html
 
posted by (有)マルコウ福原伸幸商店 at 17:04 | (有)マルコウ福原伸幸商店・社史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年08月22日
Category:(有)マルコウ福原伸幸商店・社史

2015年8月6日の変。

 8月7日(金)早朝。

 その日は町内会で私が主導して毎年行っている朝のラジオ体操の最終日だということもあって、私が出社したのは比較的ゆっくりめの午前5時過ぎだった。

 玄関を開けると、そこに広がっていた光景は・・・

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 み・・・水たまりぃぃぃ???


 慌てて事務所に入ってみると・・・

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 水没。

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 水没。

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 水没ッッ

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 ぶっしゅうぅぅうううぅぅぅぅうううぅううるる・・・・


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 ・・・。


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 ドドドドドド・・・・


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 ぼたぼたぼたぼたぼた・・・


 
 8月7日、早朝。
 福原伸幸商店、二階事務所および一階休憩所 ―――水没――――

 

 みなさま、福原商店への温かいご声援、励ましのお言葉、誠にありがとうございました!
 福原商店の次回作にご期待ください!!








  ・・・じゃ、なくって(笑)



 な、な、な・・・なんじゃこりゃ――――ッ!!!


 という話です。


 午前5時台です。よそ様は大概まだ眠っているところですが、いつもお世話になっている建築業者さんに即電話。

 状況写真を激写の後、とりあえずの拭き取り作業はOKとの指示をもらい、夏休み中の子どもたちを含む家族全員に連絡して到着した順番に片付け作業開始。


 最終日のラジオ体操も上の空のうちに終了。


 再び片付け作業。


 8時半頃に建築屋さんが来て惨状を視察。

 ちょうど視察中に災害保険の保険屋さんもやって来て、タイミングよく話は進む。


 
 北海道とはいえども夏場の蒸し暑さがあるので、その中での生産作業を回避する目的もあって、偶然にも加工場を夏休みにしていたのが不幸中のさいわいでした。
 商品への被害はゼロ。ただし、包装資材類はかなり捨てました(泣)

 高いのに・・・包装資材類だって・・・




 会社の付近に住んでいる方のお話によると、前日の晩、20時ころに約15分間くらい信じられないくらいの雨が降ったとのこと。


 こ・・・これがゲリラ豪雨ってやつか・・・


 車で約5分程度にしか離れていない自宅方面では、道路に水たまりらしい水たまりも見当たらないほどしか雨が降らなかった模様。


 とりあえず、予期せぬ大雨によって予期せぬ改修工事と、予期せぬ電子機器類のデータ損傷と、予期せぬ書類水没と、なにより手痛い出費とが同時にやって参りまして、実際に参りました。


 よし、8月6日に水没したのを記念して「福原商店8月6日の変」と名付けよう。

 


 とはいえ、福原家はみんな元気です。


 8月22日現在。
 
 あれからお盆を挟んで2週間。事務所の天井も床も壁も張り替える作業の真っ只中にあり、毎日のように重たいデスクをあちらにこちらに移動したり、電話やファックス、パソコンなどの通信機器類を移動させたりと、引越し屋さんのような日々を過ごしております。


 福原商店の「これから」にご期待くださいッ!!!
 
posted by (有)マルコウ福原伸幸商店 at 15:23 | (有)マルコウ福原伸幸商店・社史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年09月19日
Category:(有)マルコウ福原伸幸商店・社史

マルコウ社史 4

 私たちのホームページ(http://www.fukuhara-yoichi.co.jp/)では、にしんの加工品である「身欠きにしん」や「糠にしん」あるいは「にしんの塩辛」と言うネーミングの「切りこみ」などをご紹介していますが、もともとマルコウが加工部門を設けたのは、創業してから数年後のことでした。

 
 もともと創業時に、父が知り合いの社長さんのご厚意によって安く譲っていただいた事務所なのですが、もともと水産加工設備が併設されておりました。
 ところがなにしろ最初の人員が父と母の二人だったということと、さらには仕事の性質上、電話と電卓と帳面があればあとは才覚でやりくり可能だったので、創業当時はこの加工設備は広大な物置として使用され、僕が中学生の頃にはなぜか卓球台があって友人たちと卓球をしたり、一般家屋と比べて広い屋根の雪下ろし作業のアルバイトなどをしたという思い出があります。

 
 平成の最初期にはまだまだ生産も販売も盛んだった余市の水産加工業界でしたので繁忙期に「せっかく設備があるんだから、人を集めて作業を手伝ってくれないか?」という問い合わせが取引先の加工会社の何件かからあり、その作業を切っ掛けとして水産加工事業を開始したという歴史があります。

 
 私たちの主力生産品は身欠きにしんです。

 身欠きにしんは、にしんを三枚おろし(頭・尻尾を落として半身×2枚、骨×1枚にさばくことをこう呼びます)にしたものを、乾燥させたものです。

 一例を挙げると、もともと350gほどあった魚体が、一夜干しでは水分が落ちて半身あたり100g程度まで小さくなります。
 つまり商品になる部分はにしん350gに対して半身100g×2枚分ということです。

 頭・骨・ヒレ・・・そして落ちた水分が実に150g!!
 原料から見て実に42.8%のロスです。


 身欠きにしんの語源には諸説あるのですが、このように「身」を「欠いて」つくる加工品だから「身欠きにしん」と呼ぶのだという説が「身欠きにしん」の定説となっています。
 
 
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 そして、父の決め台詞はこうです。

 「わざわざ商品を削って目方(めかた・・・重量)減らしてこしらえる、世にも稀な『身欠きにしん』を製造し始めた最後の会社はウチだ!つまり、俺らはこの業界では永遠のルーキーなんだ!!」

 
 そう。
 福原家のチャレンジ精神は、後発メーカーであるがゆえの「好き勝手(自由という言葉を使うとしっくり来ません)さが生み出す社風」なのです(笑)。

 
posted by (有)マルコウ福原伸幸商店 at 16:38 | (有)マルコウ福原伸幸商店・社史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする